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ドイツ軍隊の「戦力強さ、階級、装備、特殊部隊、給料」とは?

ドイツ

今回は、「ドイツ軍隊」についての特集を特に戦力強さ、階級、装備、特殊部隊、給料をご紹介したいと思います。

ドイツ軍隊と言って皆さんは、どのような印象をお持ちでしょうか?

年配の方々にとって「ドイツ軍隊」といえば、第二次世界大戦当時の「ナチス軍」を想起される方も多いのではないでしょうか?

また、若い方々で世界情勢に興味のある方は、EU軍やNATO軍に最も多くの軍隊や兵士を送り出している国とのイメージがあるのではないでしょうか。

第二次世界大戦の敗戦国として日本も同じ立場にあった国で、しかも戦後復興が著しく、今や世界の誇る経済大国になっているドイツ連邦共和国です。

そのドイツの保有する軍隊とは?その実力は?ということをここではご紹介したいと思います。

しかし、現有の軍隊を単にご紹介しただけでは、一般のミリタリーレポートを見ていただければすぐにわかります。

したがって、その部分を含めて、まずはドイツ軍隊の歴史からご紹介をはじめ、歴史的経緯の中で現代ドイツ軍を眺めてみることも、より理解を深めるうえで重要かと思います。

そこで、初めにドイツ軍隊の歴史をその時々の体制に即してご紹介します。

その後現代ドイツ軍の概要を総覧してご紹介したいと思います。

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ドイツ軍の歴史始まり

ドイツ軍の歴史は、有史以来より諸侯割拠のゲルマン民族としての時代を経て、今日のドイツ軍の原型である「ドイツ帝国軍」と呼ばれた時代から始まります。

それまでは、各地の貴族、諸王が自前の兵を擁して内戦状態や紛争を繰り広げていました。

そのため現代ドイツ軍の原型は、1871年のドイツ帝国の誕生を待たなければなりません。

日本では明治3年になり、文明開化など世界的な観点からは立ち遅れていた時代でした。

ドイツ帝国時代

ドイツ帝国が建国される以前には、「プロイセン王国」が1701年から、北ドイツ連邦が1866年から続いており、その両者を統合した形でドイツ帝国が生まれました。

なお、ドイツ帝国が建国されたのが1871年で、ヨーロッパの中では統一国家として形成されたのが比較的遅かった国でもあります。

このドイツ帝国は1918年まで約半世紀にわたり統治しました。

この時代、皇帝であったウィルヘルム2世は、イギリス(大英帝国)に対抗して、海軍で大規模な艦隊を建設しました。

このことは、陸軍がプロイセン王国、ザクセン王国、バイエルン王国等の諸邦の陸軍による寄せ集めであったのに対して、この時代のドイツ海軍についてはウィルヘルム2世皇帝の直轄だったことで、その指揮権を最大限に生かし、大洋艦隊(「大海艦隊」とも言われる)と呼ばれた艦隊が建造されました。

その規模は、当時の日本やアメリカの海軍規模を優にしのぎ、世界第2位の海軍としてイギリス(大英帝国)と弩級戦艦や巡洋戦艦(大巡洋艦とも言われる)を中心に軍拡競争が行われた時代でした。

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余談ではありますが、この時代に建造されたイギリス戦艦の「ドレッドノート(1906年進水、全長160メートル、全幅25メートル)」がこの時代の大型戦艦の典型とされたため、以後の戦艦のタイプを「ドレッドノート」級、それ以前のものを「プレ・ドレッドノート」級と呼ぶようになりました。

日本語ではこの船名を略し、「弩級戦艦(どきゅうせんかん)」とか「弩級艦」と呼ぶようになりました。

現代になっても「超ド級」の「ド」はこの「弩級」にちなんでいるとされます。

なお漢字表記の「弩」は当て字になります。

ワイマール共和国時代

しかし、第一次世界大戦(1914年7月28日から1918年11月11日までの4年間)での敗戦により、ドイツはベルサイユ条約の受諾を余儀なくされ、ドイツ軍として、従来の規律形式として「ドイツ皇帝個人に忠誠を誓う軍隊」から、「ワイマール共和国憲法に忠誠を誓う軍隊」に生まれ変わることになりました。

国家体制もワイマール共和国として存続されることになりました。

この時に軍隊としての編成が大きく制限を受けることになりました。

具体的には、陸軍兵力は10万人までとされることで軍縮させられることとなりました。

この時代の軍隊の総称を陸軍、海軍合わせて、「ワイマール共和国軍」といわれました。

この時代は1933年まで続くことになりドイツ人の心に被害者意識が芽生えた時代でもありました。

ナチス・ドイツ時代

ドイツは、アドルフ・ヒトラー総統(国家社会主義ドイツ労働者党、ナチス党党首)によって政権奪取されることになります。

その2年後の1935年に至って、先の大戦で敗れたことによるベルサイユ条約の軍備制限条項を破棄するに至ります。

先の屈辱的なベルサイユ条約を破棄したわけです。

再軍備を始めたナチス・ドイツ時代の軍隊として、その様相を変化させていきます。

この時代のドイツ軍の呼称を「国防軍」と称し、「国軍省」も「戦争省」に変更され、その後国防軍最高司令部として再編されることになりました。

この時代には、ナチ党の党軍として武装親衛隊という名称(「SS」といわれました)が編成され、国防軍と共に第二次世界大戦の戦闘にも従軍することになりました。

この時代のドイツ軍に関しては、多くの戦争映画や戦争報道、ドキュメンタリーなどで今なお多くの人の目に触れることが多い時代でした。

特に、この親衛隊(SS)に関する非人道的な行いを示すものが多数存在します。

東西両ドイツ時代

第二次世界大戦(1939年から1945年までの6年間)繰り広げられた世界大戦の敗北で、ドイツは東ドイツ(ドイツ民主共和国)と西ドイツ(ドイツ連邦共和国)の二つに分断されてしまいました。

列強と呼ばれる連合国軍側の米ソの駆け引きの末に分断されてしまうに至りました。

この時代の東ドイツの軍隊の名称を「国家人民軍」と称し、一方の西ドイツの軍隊の名称を「連邦軍」と称しました。

東ドイツは共産圏であったソビエト連邦の意向が大きく働く国家として共産主義国として、西ドイツはアメリカの後ろ盾を持った自由主義国として存立していました。

この時代における西ドイツ軍は、先の第二次世界大戦で、「人道に反する犯罪行為を拒否しえなかった」ことの理由として挙げられた「上官の命令に絶対服従」(忠誠宣誓)のドイツ軍の伝統を完全に捨て去り、戦後のドイツ基本法には「抗命権の行使」が明文化されることになりました。

この「忠誠宣誓」の文化は「プロイセン王国」の時代からドイツ軍内に連綿と受け継がれてきた慣習で、軍人に求められた「君主への忠誠を宣誓する」ものとしてドイツ人の精神・生活の中に行き渡ったものでしたが、敗戦によりそれも捨てることになったわけです。

つまり、第二次世界大戦後にはこの慣習法である「忠誠宣誓」を破棄し、現代のドイツ基本法や軍人法に「軍人もまた市民であり基本権を保持する」と規定(軍人法第17条)しています。

これにより、「抗命権(上官の命令に反対する行為を行う権利)」及びそれが行使された場合にでも本人に不利益処分(降格など懲戒)が行われないことが法律に明文化されたことを指します。

統一ドイツの時代(1990年から現在)

東西両ドイツが1990年に統一されて以降の時代ですが、その軍の主流は西ドイツが1955年に主権回復宣言後、再軍備した連邦軍が中心に編成されることになりました。

このことは、旧東ドイツの軍備が旧式のものが殆どで、現代における軍備としては、非常に劣悪な状態であったとも言われました。

このため、陸海空軍の全てにわたって旧西ドイツの最新式軍備が主流になりました。

詳細については、次項意向でご紹介します。

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現代におけるドイツ軍の概要

ドイツ軍に関する歴史を見てきたわけですが、現代におけるドイツ軍の全貌をご存じの方は少ないと思います。

中でも、EU諸国の中での位置づけのみならず、全世界的に見てどのような位置づけにあるのか?

また、日本の自衛隊の戦力とどれ程の差があるのかについてご紹介したいと思います。

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さらには、自衛隊においてもその存否が取り沙汰される、いわゆる「特殊部隊」の存在が、ドイツでは一部公表されていますのでその内容も含めて解説します。

ドイツ戦力比較

各国の軍事力を比較することは、一般の我々では不可能に近いものがあります。

各国は自国の軍事能力の向上にその国力を傾けて増強している国もあれば、あまり軍備に力を入れていない国があります。

自国の戦力を具体的な形で第三者に分析されることに対して、各国軍当局ではあまり快く思わないケースが多く見受けられます。

しかし、世界の雄となるアメリカ合衆国のシンクタンクであり、軍事力評価機関でもある「グローバル・ファイヤーパワー(Global Firepower)」が毎年、世界各国の軍事力を調査している報告書は、全世界に向けて発信されています。

そこで、戦力比較においてこのグローバルパワーについて詳述したいと思います。

調査の対象となる国は、全世界で136ヶ国に及びます。

調査の内容は、単なる軍事力に関係する50以上の項目のみならず、総合的に評価した結果導き出される「軍事力指数(Power Index)」でその強弱を算出しています。

現時点で最も新しい報告書は、2018年に発表された報告書になります。

この比較には、NATO(北大西洋条約機構)等の軍事同盟なども考慮されています。

そのため、各国軍事関係者や指導者、軍の指揮・統括にかかわる専門家ですらこの情報の信頼性を高く評価し、情報として活用するデータになっています。

中には、このインデックス(指数)を向上させるために種々の軍備拡張や整備を行う国もあるほどです。

つまり、この報告書は、55以上の要素を総合的に評価して、世界136カ国の軍事力指数(Power Index)をスコア化したものになります。

軍事力指数の最高スコアは、「0.0000」となり、限りなく「0」に近づけば近づくほど軍事力が優位にあるということになります。

しかし、理論的には「0.0000」が最強となりますが、実際上の問題として「0」を達成できる国は存在しないということになっています。

インデックスを構成する主要な調査項目は以下の項目になります。

1)国民人口(総人口、軍人数、訓練経験者数、成人数など実数比較)

2)航空戦力(戦闘機、攻撃機、輸送機、戦闘ヘリコプターなどの実数比較)

3)陸上戦力(戦車、装甲車、自走砲などの実数比較)

4)海上戦力(空母、駆逐艦、潜水艦、各種戦艦などの実数比較)

5)天然資源(石油の生産量、消費量、埋蔵量などの実数比較)

6)物流能力(労働力、主要空港、道路、鉄道など能力を指数化し比較)

7)経済力(軍事予算、債務、外国為替などの経済的国力を指数化し比較)

8)地理状況(国土の面積、海岸線、国土境界線、水路などwp指数化し比較)

9)軍事同盟(NATOなどの軍事同盟に加盟しているかを指数化し比較)

10)核兵器(核を保有しているか否かを指数化し比較)

上記10項目以外にも指数化した詳細な数値があり、それを総合的に勘案し比較したものになります。

一方で、このインデックスの最大の特徴は、それぞれの項目のバランス状態になります。

効率的なインフラを備えた国土(軍事的観点から)その領土・領海を守備できるだけの経済力と防衛力のバランスが大切になります。

そして、陸・海・空それぞれの強力な戦闘力となる打撃力、守備力になります。

これら複数のポイントを元に、各国の総合的な戦闘力を算出されています。

② ドイツ軍の軍事力評価(2018年度報告)

現代のドイツ連邦軍は、主要3軍(陸軍、海軍、空軍)に救護業務軍、戦力基盤軍から構成されています。

また、その地政学的な立地から、EU(ヨーロッパ連合)やNATO(北大西洋条約機構)のメインの構成国にもなりなります。

そのため、ヨーロッパに関する権益を守ることを主要な任務にとした紛争解決が主要な任務になっています。

近年でいえばカンボジアのUNTAC(United Nations Transitional Authority in Cambodia:国際連合カンボジア暫定統治機構:「アンタック」と呼ばれる国際軍事機構でPKO平和維持活動を主任務にした軍になります。)

また、ボスニア・ヘルツェゴビナの平和安定化部隊であるSFOR(Stabilisation Force)や欧州連合部隊のEUFOR(European Union Force)などに軍を派遣しています。

主要なドイツ軍軍備としては、陸軍で「レオパルト2」主力戦車、空軍で「ユーロファイタータイフーン」戦闘機、海軍では「212A型」潜水艦が主要で最強クラスの自国開発の兵器装備になっています。

そのこともあり、アメリカ、ロシアに次いでの武器輸出国として世界第三位に位置付けられるほどになっています。

そこで、上に示しました主要装備に関する概要をご紹介しましょう。

③「レオパルト2」主力戦車

ドイツ陸軍では、第二次世界大戦中、「タイガー戦車」で有名がその名を馳せました。

この「レオパルト2」は、東西ドイツに分断されていた時代の西ドイツで開発された第三世代主力戦車になります。

開発製造はドイツの軍需産業の雄である「クラウス・マッファイ」社を中心にドイツ国内の複数企業が携わっています。

また、主力戦車として優秀な証拠に各派性タイプを海外の多くに輸出しており、その実力を示しています。

ドイツ陸軍では、「レオパルト2」の「A5」と「A6」が採用されています。

「A5」は、前型のA4にKWS II改良を行った戦車になります。

つまり、隔壁装甲または楔装甲と呼ばれる空間装甲板を砲塔前面および側面に付加することでより強固な車両を完成させています。

そのため、総重量は59.7トンになっています。

さらに、このA5では、射撃管制装置を改良し戦車長用ハッチの後方部分に全周旋回可能な車長用サイトを増設することによって「ハンターキラー能力(狙撃能力)」を得ています。

また、「A6」はこのA5のKWS I改良した戦車になります。

重量は62.56トンにも増加しA5よりも約3トンも増加する結果となっています。

戦車の命である主砲は、A5まで搭載されていた「44口径120mm滑腔砲」から「55口径120mm滑腔砲」に強力化することで打撃能力を増強しています。

さらに、2004年に開発した技術により、有効射程が向上することになりました。

派生型である「レオパルト2」A6Mは、A6の地雷防御強化型で、車体底面に対地雷用の装甲板を装着し、中東をはじめ各種の対ゲリラ戦でも有効使用できるようになりました。

ドイツ陸軍が有する戦車車輛数は432両になっています。

2017年12月にドイツ国防省から公表された「主要兵器システムの重要な運用準備に関する報告書」に記載された数値では「レオパルト2」は、244両、うち176両は保管状態にあるとの報告で、これにより稼働状態にある「レオパルと2」は68両となります。

また、輸出国では、オーストリア、オランダ、デンマーク、ギリシャ、スイス、ノルウェー、フィンランド、スウェーデン、スペイン、ポルトガル、トルコ、ポーランド、カナダ、 インドネシア、シンガポール、チリの16か国に及び、現段階で採用を検討している国はカタール、サウジアラビアの2か国になります。

④「ユーロファイタータイフーン」戦闘機

ヨーロッパで最も有名な戦闘機といっても過言ではない「ユーロファイタータイフーン(Eurofighter Typhoon)は、NATO(北大西洋条約機構)を構成する有力国のイギリス、イタリア、スペインとドイツの4か国で共同開発したジェット戦闘機になります。

フォルム(外観)で特徴的なのが、デルタ(三角)翼とコックピット前方にカナード(小さな前翼がついています)を備え、カナードデルタ(canard-delta)と呼ばれる形式の機体構成をもつマルチロール戦闘機です。

この戦闘機は、装備を変更することで制空戦闘、各種攻撃任務、偵察などの任務を実施できる戦闘機で、マルチロールファイター(多用途戦闘機)とも呼ばれています。

機動性は、空対空ミサイル6発装備しながらも超音速巡航飛行ができます。

この空対空装備を装着しながらの飛行速度は、マッハ0.9からマッハ1.5になります。

この時にアフターバーナーを使用し加速する場合について、世界でも代表的な戦闘機であるF35と比較した場合、所要時間はF-35の2/3で済み、マッハ1.5における維持旋回率はF-35の2倍とされています。

近年特に重要になってきているステルス性能についてもステルス機に次いて性能が高いという評価もあります。

その他、相互運用性(他の国々との連携運動性能)、作戦能力(対空能力、対地能力、対艦能力、対潜能力)などにも優れた評価を得ている戦闘機になります。

ドイツ空軍の全戦闘機数は94機になります。共同開発したイギリス、イタリア、スペインでは最高性能標準戦闘機になっています。

⑤「212A型」潜水艦

ドイツ軍では、過去「U-ボート」の名称で名を馳せた潜水艦ですが、212A型は、ドイツが自国開発したAIP(非大気依存推進:Air-Independent Propulsion)を搭載した、通常動力型の潜水艦になります。

核動力以外を推進力とする潜水艦では、内燃機関、特にディーゼル機関を用います。

その場合に。不可欠な大気中の酸素を取り込むために浮上もしくはシュノーケル航走をしなければなりません。

潜水艦は隠密行動を必要とし、海面下での運動性能が問われます。

しかし、このAIPを搭載していると、浮上せずに潜水艦を潜航させることが可能となります。

この212A型は、ドイツ海軍では、6隻就航しており、イタリア海軍でも2隻実戦配備されています。

しかし、直近の発表によれば6隻すべての潜水艦が現在メンテナンス中となっており、実戦配備されている潜水艦は「0」という報告もあります。

AIP技術は年々向上していますが、この212A型潜水艦の場合、PEM燃料電池(固体高分子形燃料電池)を採用することによって、数週間の潜航が可能になりました。

さらに特徴的なことは、海洋での高度な機動性を確保するために、舵がX舵である点が上げられます。

日本の海上自衛隊が所有する潜水艦「蒼龍」と同型のX舵になります。

いわゆる、真後ろから見るとXのような形をした舵になるためそのように言われています。

このX舵により運動性能が飛躍的に向上したとの評価があります。

ドイツ海軍では、航空母艦は採用されてなく、航空母艦の目的とする遠距離への戦略的攻撃はできないことになっています。

⑥ドイツ軍総合評価

以上ドイツ軍が保有する最新鋭の主力装備を陸海空軍の3軍個別の装備について紹介しました。

次に総合的な軍事力評価インデックスをご紹介しましょう。

軍事評価機関である「グローバル・ファイヤーパワー(Global Firepower)」による評価になります。

総合軍事力指数としては、「0.2461ポイント」となっています。

世界で第10位のポイント評価になっています。

世界第9位には「トルコ」があり、総合軍事力指数が「0.2216」ポイントとなっています。

ここで理解しやすいように世界軍事力指数の「ベスト12」を列挙してみます。(2018年12月公表のデータに基づく)

世界第一位  アメリカ 0.0818

世界第二位  ロシア  0.0841

世界第三位  中国   0.0852

世界第四位  インド  0.1417

世界第五位  フランス 0.1869

世界第六位  イギリス 0.1917

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世界第七位  韓国   0.2001

世界第八位  日本   0.2107

世界第九位  トルコ  0.2216

世界第十位  ドイツ  0.2461

世界第十一位 イタリア 0.2565

世界第十二位 エジプト 0.2751

この順位を見れば一目で理解できると思いますが、三大超大国と呼ばれる「アメリカ」「ロシア」「中国」が並んでランキングされています。

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また、我が国日本は、軍事費の拡大が問題視されていますが、隣国韓国よりも下位に来ています。

この差は、主題から若干離れますが「徴兵制」である韓国と、自衛隊員としての「志願制」の体制の問題が大きく影響しているように考えられます。

ちなみに韓国と国境を接している北朝鮮はこのレポートでは、世界第十八位で、0.3876となっています。

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(4) 現代ドイツ軍における階級の区分

ドイツ軍における階級についてご紹介しましょう。

ドイツ軍なNATO軍の中核を担っていることからもNATO軍内における階級と互換性をもって設定されています。

NATOでは、階級符号という名称で略号的な名称で階級が認識されています。

ドイツ軍の伝統的な習慣として階級間の区分は峻別されており、各々の階級に応じた権限や役割が明確に規定されています。

また、陸海空の3軍では、陸軍と空軍が同じ名称を用いるのに対し、海軍では設定されていない階級もあったりします。

階級は当然ドイツ語ですので、日本語に訳した階級名を各々ご紹介しましょう。

( )名に示した符号がNATO軍の階級になります。

大将(OF-9)・・・大将の設定は海軍にはなく、陸軍と空軍にのみ設定されています。

中将(OF-8)・・・陸海空軍で設定されているほか、各々に所属する医官の最高位になります。

少将(OF-7)

准将(OF-6)・・・陸海空軍で設定されているほか、各々に所属する薬剤科官の最高位になります。また、この

准将以上を「将官」と呼びます。

大佐(OF-5)・・・陸海空軍で設定されているほか、各々に所属する獣医師官の最高位になります。

中佐(OF-4)

少佐(OF-3)・・・この少佐以上を「佐官」と呼びます。

上級大尉(OF-2)・陸海空軍にのみ設定されています。

大尉(OF-2)・・・上級尉官と合わせて上級尉官としてまとめられます。

中尉(OF-1)・・・陸海空軍にのみ設定されています。

少尉(OF-1)・・・陸海空軍にのみ設定されています。中尉と合わせて尉官と呼びます。また、少尉以上の役職者を総称して「士官」と呼びます。

上級本部曹長(OR-9)陸軍空軍では「上級本部曹長」と呼びますが、海軍では「上級兵曹長」といいます。

本部曹長(OR-8)・陸軍空軍では「本部曹長」と呼びますが、海軍では「本部兵曹長」といいます。

曹長(OR-7)・・・陸軍空軍では「曹長」と呼びますが、海軍では「兵曹長」といいます。

上級軍曹(OR-6)・陸軍空軍では「上級軍曹」と呼びますが、海軍では「上級兵曹」といいます。

軍曹(OR-6)・・・海軍では「兵曹」といいます。この軍曹以上を上級下士官として総称します。

三等軍曹(OR-5)・海軍では「上級水兵長」といいます。

伍長(OR-5)・・・海軍では「水兵長」といいます。三等軍曹と伍長を合わせて下士官と呼びます。

兵長(OR-4)・・・この階級より以下を「兵」と呼びます。

本部兵長(OR-4)

主任兵長(OR-3)

上級兵長(OR-3)

兵長(OR-2)

兵卒(OR-1)

以上のような階級がドイツ陸海空軍内にあります。

また、軍種や兵科によってもいろいろな種類の区分があります。

そこで、陸軍についてどのような種類があるかを各群に分けて参考までにご紹介しましょう。

通信兵、擲弾兵(=歩兵)、猟兵、砲兵、工兵、装甲通信兵、装甲擲弾兵、装甲猟兵、装甲砲兵、装甲工兵、装甲偵察兵、衛生兵、輜重兵、憲兵、ABC(化学兵器)防護兵等がります。

(6)ドイツ軍の特殊部隊の存在

上記に示しました兵種以外にも、ドイツ軍には「特殊部隊」と呼ばれる部隊があります。

一般的にはKSKといわれるもので、1996年に編成がなされたことに始まります。

所属組織としてはドイツ連邦陸軍になります。

日本語では「特殊戦団」と訳される場合もあります。

そもそもは、空挺部隊(落下傘部隊)が基盤になっており、2000年に最終編成を終えています。

このKSKは、フランスにおける「特殊作戦群」、アメリカにおける「グリーン・ベレー」、そしてイギリスにけるSASのようなNATO諸国における類似の部隊と同じような思想で創設されました。

任務としては、ドイツ連邦軍内の文書からそのまま引用しますと、「戦争の防止及び停戦、国の防衛の枠内における軍事作戦の実施のための陸軍部隊である。」とされています。

当該任務を迅速に遂行し、軍の行動を補足できる特殊戦力が必要とされる部隊として位置づけされています。

(7)ドイツ軍の給与水準

ドイツ軍は2011年に徴兵制から志願制へ変更したことで、その給与も幾分上昇期傾向にあります。

しかし、ドイツ軍としての給与はドイツ国内で公表されているドイツ語版でしかない模様で、日本にいる我々がその詳細を入手するには難しい現状にあります。

しかし、多くの国々ではその経済力や平均給与に従属した形で決定されていることが多く、ドイツもその例に倣っているものと予測できます。

また、徴兵制から志願制にすることで軍の人材不足を懸念した政府がいろいろな手を打ったという記事がドイツの国防ニュースの和訳版に掲載されていましたので、一部ですがそのから引用し紹介します。

法令により、以下の実施を行うと報じています。

・史上初めて基本給の2割に当たるボーナスを今後4年間支給する。

・専門能力を有する航空機整備員に月額440ユーロの手当を支給する。

・特に危険を伴ったり困難な職務に従事する場合に給与を4割まで増額する。

・通常勤務兵士の週間の勤務時間を41時間と制限する。

・短時間就労形態を制限する規則を撤廃する。

また、先ほども触れましたように国民の給与所得者の平均給与に準じた扱いが主流ですので、2019年現在での平均給与の世界順位ベスト20を見てみたいと思います。

1位 スイス     1073万円

2位 ノルウェー    921万円

3位 ルクセンブルク  899万円

4位 デンマーク    835万円

5位 オーストリア   791万円

6位 アイルランド   767万円

7位 オランダ     685万円

8位 アメリカ     645万円

9位 ベルギー     641万円

10位 カナダ      638万円

11位 スウェーデン   624万円

12位 イギリス     614万円

13位 フィンランド   608万円

14位 オーストラリア  599万円

15位 ドイツ      547万円

16位 フランス      541万円

17位 イタリア     431万円

18位 日本        429万円

19位 イスラエル    408万円

20位 スペイン     403万円

ここでは、ドイツが世界順位第15位で547万円、日本が第18位の429万円と100万円以上の平均差があります。

ドイツ軍における給与水準の中央値もこのようになっていると考えられます。

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ドイツ軍のまとめ

ドイツ軍全般について詳細に解説しました。

今から70年以上前、第二次世界大戦の敗戦によって連合国軍(アメリカ主導の連合軍)に手酷いダメージを与えられた国として日本と同じ出発点に立ったドイツ。

そのドイツの軍備に対して全世界の中での位置づけを含めてご紹介しました。

超大国ロシアを後背地に持ち自由主義圏であるNATOの盟主としての立場は、同じく超大国である中国を後背地に持ち、アメリカの主導する自由主義陣営のアジアでのキーカントリーとしての立場と類似性があり、今後もその動向に注視していきたいと思います。

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